品質管理のPDCAとは
品質管理の基本的なことを述べてみたいと思います。
品質管理の書籍などに書かれていることですが、「PDCA」という言葉があります。
管理のサイクルとして、「Plan(計画)」、「Do(実行)」、「Check(評価)」、「Action(改善)」を実施していくことで、品質を改善、向上させていくためのマネジメント手法です。品質管理の基本であるといってもいいでしょう。
品質改善のある局面を切り取って、PDCAのサイクルを回して品質改善しています、と言っていると、すぐにも出来そうです。
しかしながら、それぞれの業務には一連のストーリーがあるわけです。
例えば、工程不良の改善として見た話をします。
大きな括りとしてのPDCAとした場合でも、
①.Plan(計画)
②.Do(実行)
③.Check(評価)
④.Action(改善)
という流れがあるわけです。
でも、実際の業務ではこのようなラフなストーリーでは動けません。
もっと細かく、吟味していかないと、計画も立てられません。
まず、すくなくとも、
1.テーマを決める必要があります。
仮に「工程不良の改善」というテーマとします。
2.目標を決める必要もあります。
「工程不良を3%以下にする。」としておきます。
3.期間も決める必要があります。
「期間は半年とします。」ということにします。
4.目標や具体的な計画を決めるためには、調査を行う必要があります。
いろいろなアイデアを出して、計画のための仮説を立てます。
計画案ですね。
人員の割り当てもここで立てることになります。
5.調査結果や仮説の後で、計画をたてることとなります。
計画を立てる際には、通常、「5W1H」を考慮することになると思います。
特に、誰が実行するかを決めることは必須です。
6.実行は、計画にのっとって行うことになります。
7.評価は通常、定期的に行うことになります。
評価によって、小さな改善で終わるか、計画の変更まで戻っての改善に
なるのか。また、一からの軌道修正までいくのか、いろいろでしょう。
8.最終の評価を行って、ストーリーを閉めることとなると思います。
このように、PDCAという言葉は小さな改善のサイクルのときでも、また大きな
ストーリーとしてのサイクルでも使うように思います。
大きなストーリーの際には1.から5.までがPlan(計画)に入ると思われ、
計画の重要性がわかりますね。通常の業務では、計画に含まれる部分の調査や、仮説を
立てる時の関係者間でのアイデア出しがとても大事です。そこで計画の大半が決定付けられるわけですから。
後は、6.がDo(実行)でしょうか。
7.、8.がAction(改善)となると思います。