品質の改善

品質改善について、経験上いろいろ言いたいこと

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

品質を保証するための検査計画

検査の目的は、 1.製品の品質を後工程やお客様に保証すること。 2.不良による損失を未然に防ぐこと。 の二つです。 この目的に沿って検査計画を立てることになります。 検査計画は次の6つになるかと思います。 1.検査のやり方を決める 2.検査項目を…

検査で品質を向上するには

検査は品質を評価して保証するものだと思います。製品や部品の品質と設定された品質基準とを比較して、合格・不合格の判定を行い、合格品は後工程に流し、不合格品は除外します。そうすることで、後工程の損失をなくします。 このように、製品・部品の品質を…

異部門の人と品質改善を行うには

品質管理では異部門の人達と一緒に、品質を改善する必要に迫られることが多いと思います。異部門というのは、 企画開発・設計資材・故買生産技術営業・販売サービス などです。 通常、付き合いが多いのは、製造工程の人や、外注工場の人達です。しかしながら…

いろいろなツールを使って品質を改善する

品質不良やトラブルを解決するために、いろいろなツールを使うわけですが、工程不良を改善した時の経験を述べてみたいと思います。QC七つ道具にこだわる必要はないと思います。 工程不良を改善した製品の説明ですが、コンソールユニットを組み合わせて、機械…

検査・測定を管理して不良を低減する

検査や測定について、バラツキや品質不良を起こす原因について書いてみます。 1.測定方法の選択が不良を見逃す 2.測定機器が適正でないと、測定機器のバラツキが、不良品を見逃す可能性があり ます。 3.検査員のバラツキがあると、不良を見逃す可能性…

4Mを管理して不良を低減する

モノづくりや品質に影響を与えるものとして、4Mというのがよく言われます。4Mとは、 1.Material --- 材料・部品2.Machine --- 設備・機械・治具3.Man --- 作業者4.Method --- 作業標準 です。これに加えて、Measurement(検査・測定)を合わせて5Mと…

QC七つ道具でバラツキを抑える

製造でのバラツキがある場合、品質改善のためには、QC7つ道具を使い、品質を管理することが多いようです。 QC七つ道具とは1.パレート図2.層別3.チェックリスト4.管理図(グラフ)5.散布図6.特性要因図7.ヒストグラフ の七つです。人によって…

検査・測定のバラツキと品質不良

検査・測定というのは、検査方法の違いで結果が変わる場合があります。つまり、検査方法の違いで合格・不合格が変わることがあるわけです。抜き取り検査で行うか、全数検査で行うかでも結果が変わることはあります。この場合、バラツキが大きい場合が多く、…

作業標準の不備が不良を発生させる

作業標準とよく言われますが、作業標準のない作業もよく見かけます。たしかに、単純作業で、作業標準を用意するまでもないだろう、という作業もあります。では、そういう作業に対しては、作業標準はなくてもよいのか。明確な判断があるのかどうかわからない…

加工・組み立てのバラツキと品質不良

製造部門の責任者の品質意識が低いと不良を発生させる、ということを聞くことがあります。 「この程度の不良はいつでも出るから」などと言って、対策をとる気がない。 これは、当面の売り上げをを達成したい、生産目標を達成したいなどのためです。 納期に間…

設備・機械による品質不良の原因

設備や機械のバラツキによる品質不良がある場合はいろいろな原因があります。ひとつは、設備・機械の選定を間違えている場合です。また、設備・機械の保守・点検の不備が原因で不良を発生させている場合です。難しいのは、設定条件が問題な場合です。設定条…

材料による品質不良の原因

材料による品質不良の原因 開発・設計の担当者は顧客要求を満たすために、設計品質を検討して具体的な製品のための設計を行います。 また、資材・購買は要求品質に見合う材料・部品を購入して、後工程の製造・生産納期に合わせて、指定された数量を供給する…

品質管理とは、品質保証とは

ここで、品質管理とは、品質保証とは、ということを考えてみたいと思います。 品質管理と、品質保証の違いは何でしょうか? 品質管理は、品質を管理することです。 一般的に工場などで、製品の品質を満足するように製造するための活動です。 品質管理は広義…

LSQDCといわれる企業での大切なこと

品質不正が言われだして、「人の噂も75日」と思うような今日この頃ですが、企業人としての姿勢をもう一度考えてみたいと思います。 品質保証にも言えることですが、企業人として心掛けることは何か、というときに浮かぶことは「LSQDC]です。 これは L ----…

製品の安全面で問題があった場合の改善

製品の安全面で問題があった場合ですが、出荷前のチェックで問題がわかればよいが、市場に出てから発覚した場合は、まずリコール案件になると思います。 出荷前のチェックで不合格となれば、原因解析とその対策を取るという不合格時の処理になるわけです。 …

5S活動による品質改善

品質管理体制の改善に関連して、5S活動があります。5Sと品質管理の関係については、いろいろな文献やWEB記事などで説明されています。5Sとは、 整理------要るものと要らないものを区別して、要らないものを処分する。 整頓------要るものを使い場所にきちん…

協力会社の品質監査で不適合が出た時

品質管理体制の見直し、改善の切っ掛けとして、協力会社(あるいは協力工場)の品質監査で不適合が出た時、があります。 一般的に協力会社の品質監査の目的は、協力会社の品質管理体制を確立することです。そのために、協力会社の実態を把握して、自社のレベ…