品質の改善

品質改善について、経験上いろいろ言いたいこと

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

作業標準書の作成

製造工程では、一般的に作業の標準として「作業標準書」を作成します。まず、品質の安定した製品を生産する為に5M(人、設備、方法、材料、測定)のバラツキのポイントを一目で把握できる手段としてQC工程表が作成されます。つまり、QC工程表は生産ラインの…

工程不良の削減の仕方

工程不良にもいろいろありますが、1.入荷してくる部品の不良2.途中工程での不良3。出荷時の製品不良 などがあります。 各工程での今までの経験から想定される工程不良率があります。それより、不良率が上がると、対策をしなければなりません。何か不具…

苦情品の解析の仕方

製品苦情は、苦情品として来たり、電話や手紙、メールで来たりします。しかし、原則として、苦情品(製品)で預かるようにしています。実際に問題を起こしている製品を預かり、問題となる現象を確認しないと、お客様のおっしゃることが本当かどうかわからな…

QC工程表の整備

製造工程で品質に係わる計画書として、「QC工程表」というものがあります。「QC工程表」とは、1つの製品の原材料・部品の購入から完成品として出荷されるまでの工程の各段階での、管理内容や管理方法を工程の流れに沿って記載した表です。つまり、製造現場…

品質改善の流れ

品質改善とはなんでしょうか。品質問題を改善することです。 ここで、品質に限らず、業務上の問題とはなんでしょうか。問題とは、ものの本によれば、「問題とは、現状とあるべき姿の差」です。 「B製品の苦情が問題だ!」とは、苦情率が以前のA製品より悪い…

5Sで品質改善②

日本の製造業は、現場でのいろいろな活動が現場力となって、今の実力を保ち、進歩させて来たと思います。 その中でも、いろいろあるのですが、今回は再度、”5S活動”について、お話したいと思います。そして、以前のような品質改善に加えて生産工程改善も絡め…

品質改善のためにはExcelは有用

品質改善のために状況を解析・検討するときに、いろいろな手法やツールを使うわけですが、私や、私の周りの人は、よくExcelを使っていました。 それは、表計算ソフトとして、いろいろなデータ処理やグラフ描画が出来たから、というのが理由であろうと思いま…

工程の品質を数字で判断する

一般的に、製造工程でのバラツキは品質に影響を与えるものです。バラツキが大きいと、品質が悪くなる傾向にあります。 このバラツキを品質管理では標準偏差というもので表します。標準偏差というのは、意味としては、平均値と実際の値との差(偏差)の平均値…

アウトソーシングする製品の品質管理

アウトソーシングする製品の品質管理というのは、品質管理部門からすると、悩ましいものです。というのは、品質管理というのは、文字通り品質を管理することなのですが、管理するためには、管理する範囲を見通せて、コントロールすることが出来て、初めて初…

品質管理部門の新人教育

毎年、春には新人が入社してきたり、他部署から配属されてきたりと、新しく品質管理部門には未経験の人達が入ってきます。私のいた部門では、全社の新人教育(通常、Ⅰヶ月くらいでした)の後に数か月の品質管理部門の新人教育が行われるのが普通でした。 そ…

アウトソーシングを依頼している会社との品質情報交換

アウトソーシングしている会社に設計・製造をお願いしている部品などの品質に関しては、製造工程での問題はなかなか分かりにくいものです。まず、その分野の設計・製造の技術について、あまり知らない。経験もすくない。今、動かしている製造工程についてあ…

アウトソーシングする時の仕様書

企業がアウトソーシングするときに、契約を交わし、詳細は仕様書などで決めると思います。 例えば、製品や部品の製造を依頼する場合に、製品の仕様を決め、入荷時に受け入れる際に、製造側は出荷検査を行い、受け入れる側は、通常、受け入れ検査を行うと思い…

品質改善のためのネタ探し

品質改善に関して検討するときに、色々なネタを頭の中で思い描きます。それは、現場を見に行って検討したり、製品・部品を見たり、触ったりしながら、いろいろ考えるわけです。 問題解決の方法、改善のアイデアを検討するわけですが、結局は、自分の頭の中に…

測定機の導入

測定器に続いて測定機の導入についても述べてみたいと思います。測定器と測定機の差についてですが、 JISでは、測定器は測定を行うための器具装置などを指すとあります。一般的には、ノギスやダイアルゲージなどを指すと思われます。 測定機は複数の機能要素…

測定器の導入

ここで、いろいろな検証(設計検証、設計審査、試作品の検証など)に使われる測定器類ですが、どのようにして導入するのかを考えてみます。 測定器類を入手するルートはいくつかあります。まず、私達がよく利用する「工具屋系商社」から入手するルートです。…

設計の後の品質の確認

設計のあとの品質の確認ですが、製品(通常は量産試作品となる)の確認が中心となります。 勿論、他の設計仕様、設計資料も確認を行います。製造部門の確認も製品(量産試作品)の確認をメインに、作業標準書や手順書類の確認も行われます。 顧客のニーズに…

製品品質の把握

製品品質の確認としては、市場での評価がまず有ります。そして、市場評価で解り易いのは「苦情」です。 この「苦情」の状況を把握するためには、やはり、苦情情報を管理するシステムが必要だろうと思います。仕事量的にも、一部門の一担当者が処理できるもの…

製品品質の改善の流れ

品質改善活動の流れについて考えてみたいと思います。 品質の確認としては、市場での評価がまずあります。まず、解り易いのは「苦情」です。 「苦情」は意見であったり、苦情品として返ってきたりします。 この苦情品の割合としての苦情率が、解り易い数字で…

苦情品の対応と処置

苦情品の対応ですが、私がいた企業ではユーザーが、販売店に苦情品を持ってきて、販売店から営業所に送られ、営業所からサービス課に来るルートがあります。また、販売店からサービス課に来るルート。さらに稀ですが、ユーザーから直接にサービス課(または…

試作品をテストして品質を改善する

開発段階で新しい機構や方式を検討している際に、試作品を製作して、実際にテストを行ってみて、採用するかどうかを決めることがあります。こういった初めての(例えば、初めての機構を採用するなどの場合)場合は思わぬこと が起こることがあります。設計段…

デザインレビューで品質を考慮するべき

DR(デザインレビュー)で設計品質を審査する場合を考えてみます。DRでは、品質だけでなく、性能・機能・信頼性などを審査するものです。他にも価格や製造なども審査されます。 しかし、ここでは設計品質に関して考えてみます。 設計部門としては、どうして…

検査で不良が見逃されないようにする

検査を行うに当たって、不良が見逃されることがないようにします。 検査計画で決めた検査方法や手順にしたがって製品や部品の品質をチェックしますが、検査に必要な測定機器や限度見本などを揃えて検査を行います。 使用する測定機器については精度校正をす…