品質の改善

品質改善について、経験上いろいろ言いたいこと

品質改善のためにはExcelは有用

 品質改善のために状況を解析・検討するときに、いろいろな手法やツールを使うわけですが、私や、私の周りの人は、よくExcelを使っていました。
 それは、表計算ソフトとして、いろいろなデータ処理やグラフ描画が出来たから、というのが理由であろうと思います。 
 データ処理以外でも、単なる文章作成の際もExcelを使っていました。
苦情品に、詫び状や解析結果の説明文が必要な場合などにも、Excelで作成し、印刷して添付していました。
 それは、日常的にExcelを使用することが多く、慣れていたからということもあると思います。
 当然ながら、データをグラフで描いて見やすくすることで、会議などで説明することが多かったこともあったと思います。
 また、測定結果や検査結果のレポートを作成することも多く、レポートの書式はExcelで定型化されていました。
 それに、以前に書きましたが、工程能力指数などの計算ファイルもExcelファイルでテンプレート化されていました。これなどは、Excelの統計処理関数が豊富なことも理由であろうと思います。
さらに、世間で言われている”QC七つ道具”なども、WEB上で探せば、Excelファイルとして存在しています。


 ”QC七つ道具”は、
 
1.パレート図
2.層別
3.チェックリスト
4.管理図(グラフ)
5.散布図
6.特性要因図
7.ヒストグラフ
の七つです。(人によっては、管理図とグラフを別にする場合もあるようです。)

 私は、グラフはExcelを使って多用しましたが、管理図はあまり使いませんでした。
製造部門の現場でよく使っていて、それを見たり、貰ってくれば済んでいたから、というのがあったからかもわかりません。
 パレート図や各種グラフはよく使いました。会議やレポートなどで見て解り易く、説得力があった(あると思っていた?)ので。
当然ながら、不具合現象(工程不良や製品苦情)の検討、解析のための使用が多かったものです。
チェックリストや一覧表も多用しましたが、テンプレート化しているものもありましたが、先輩、同僚のものを拝借して(勿論、了解は得ましたが)、内容を変えて、”行”や”列”も変更してアレンジすることで、利用させてもらうこともありました。
 このように、会社で机の前に座っている時間の結構な割合でExcelに触れていたように思います。
品質管理部門ということで、データ集計・処理業務が多いということもあったのですが、他部門でも結構Excelを使用していたように思います。
 表計算ソフトについて、私はMS-DOS時代のMultiplan(マルチプラン)やLotus 1-2-3も使ってきたのですが、なんといっても、品質管理用の統計処理の関数の豊富さではExcelだと思います。今の時代だからというのもあると思いますが、これだけ揃っているのは重宝しますね。