品質改善の際のPDCAサイクル」
品質改善の際にはPDCAのサイクルを回して、改善を行います。
私達がPDCAのサイクルを回す機会が多いのは、小集団活動でのことが多いと思います。
PDCAのサイクルは
P:Plan -計画
D:Do -実行
C:Check -確認
A:Action -行動
の四つのステップを回して改善を図ることです。
通常は目標を立てて、目標管理を行います。
期間は1年とか半年とかが多いでしょうか。勿論、それより多い場合も
ありますが、小集団活動として行う場合は、1年や半年というのが多いようです。
PDCAサイクルが回らないことがあるには大きく分けて三つ理由があるといわれます。
1.計画を立てる際に、関係する部門との共有化が不十分だったというもの。
2.時々の進捗度を確認するやり方が設定されていなかったり、不十分だったという
もの。
3.計画に対するメンバーの成長が無理だったというもの。
私の経験でも、関係部署との連携や協力は必須で、出来れば、共通の活動にできれば、
一番いいと思います。自部門だけで出来ることはしれています。
目標を達成するまでの期限が決まっているのであれば、なおのこと、関係部署との連携も相手に合わせて計画を立てるべきです。
また、進捗度を見える化しておくことは重要だと思います。メンバーの意識が統一出来ないと、いろいろな判断時にも、認識にズレが起きやすくなります。また、会議などでも、意見の違いが出やすくなるものです。
さらに、メンバーの成長が計画通りに行かなかったというのも、ある意味、見通しが甘かったということで、計画の詰めが甘かったとも言えます。やはり、やるからには、目標に達することは大事なので、達成できる目標にするというのはとても大事です。
そういう意味では、リーダーの存在は重要だと思います。目標管理活動を行う場合、リーダーがメンバーを引っ張って進めていくことがどうしても必要です。
また、目標に達しなかった場合でも、活動の結果、何等かの進展はあるものです。さらに、活動の過程でわかってきたことや、明確になった課題なども把握できているはずです。このような詳細をまとめて記録しておくことで、次回、同じような活動を
行うことになった際は非常に役立つはずです。というのは、今回、目標に達しなかったということは、明確な課題ができたわけで、近い将来、解決すべき課題なわけですから。
こういったPDCAのサイクルは、何回も重ねていくことでの効果は大きいものです。銀行の定期預金が福利計算で続いていくと何年かして振り返ってみると大きく増えていることが判るように(最近は定期預金で複利を実感できるものは少ないですが)。
例えば、10%だった不良率が1年目は5%に、2年目は2.5%に、3年目は1.25%に、というように改善していきたいものです。